木地師の仕事

 

山中漆器、木地師の現場を訪問しました。温泉街から少し離れた場所にある黒瀬町にある匠頭漆工は、伝統技術である轆轤挽きと現代の鉄鋼旋盤を巧みに使いわけ、上質な木地を速く生産できるとして様々な漆器に生地を提供しています。昔は完全に分業制だった漆器業界ですが、オーダーに応えて木地を作るだけではなく「これからは木地師も前に出て行きたい」と話すのは、匠頭漆工社長の久保出さん。「家業を父から継ぐようにと言われた時は、嫌だなと思ったけれども、兄弟は都会の方で就職をしたのでしょうがなく始めた。でもやってみるととても面白く、今もとにかく楽しい!どんどん楽しくなっていく」と目を輝かせて話してくれました。工芸の世界は、後継者不足と言われていますが、こちらには若い青年が県外から移住して学んでいるそうで、「やる気がある子は成長が早い!」とのこと。

woodworking factory - 32.jpg
woodworking factory - 33.jpg

見学中も職人さんたちが、淡々と同じ形を仕上げていく。

woodworking factory - 28.jpg
woodworking factory - 36.jpg
woodworking factory - 19.jpg
woodworking factory - 40.jpg

手作りの湿度調整システム

woodworking factory - 38.jpg
woodworking factory - 47.jpg

これは入れ子酒器のプロトタイプだそう。私は一番下でお願いします。笑

woodworking factory - 15.jpg

現在製作中なのはこのシャンパングラスを思わせる「ヒノキグラス」。材質と、フォルムのギャップにまず目が行きます。日本人はなかなかシャンパンは飲みませんが、最近よく見かけるようになった日本酒のスパークリングなどと合わせて飲んでもらうのもいいのではとのこと。コーティング前のプロトタイプに水を入れてみるとふわあっとヒノキの香りが。それはそれで、「香りを飲むグラス」といって商品になるのではないかと思うほど一瞬幸せな匂いに脳がやられます。

woodworking factory - 26.jpg
woodworking factory - 30.jpg

今まで卸の方々には答えられなかった「こんなもの作れない?」という際どいオーダーにも木地師ならば明確に答えることができる。技術でどこまでオーダーに答えられるかを極めてきた人だから。これからは直接お客さんの声や、実際に使うシーンを想定して、オリジナルをどんどん制作して行きたいこと。これからのプロダクトに期待大です。

匠頭漆工
http://shozushikko.xsrv.jp/wp/